
母がショートステイから特養に入居が決まり、家具などが必要になった。なので母を伴い、外出ついで
に必要なものを買うことにした。きょうだいがあらかじめ調べてくれたショッピングモール。
結構広くここならすぐに見つかりそうだ。
お昼を食べて母ときょうだいと三人、家具売り場へと歩く。私ときょうだいでタンスを物色中、母が
トイレに行きたいと言った。お昼の後なのでお腹が動いたのだろう、と多目的トイレへ。
無事に済ませ、再び家具売り場へと向かう。
しばらくし、きょうだいと私、どちらともなく目を合わせる。そうして母を見る。
ガスがでたのかな、とその場から少し離れる。だが、臭う。きょうだいと再び目を合わせる。
そうして二人で母に目をやる。
ショッピングモールのトイレが広くて助かった。
ただやはり慣れていないのでズボンと靴下を少し汚してしまった。外出時、介護士の方から
おむつの替えとビニール袋をもらっていなかったら大変なことになっていた。
施設に帰り、担当の介護士の方の話を聞く。
やはり排泄の間隔が分からないとのこと。さらにトイレの概念が薄れているらしい。
トイレの失敗は入居前でもあったので排泄の件はわかる。
が、今回トイレの介助をしていた時、便器を見てもぼうっとして座ろうともしなかった。
トイレしないの?と聞いたがよくわからない顔をした。なるほど、そういうことか、と納得。
認知症は相変わらず進んでいるようだ。
ただ社交的な性格は変わらないので、入居者やスタッフの方々とコミュニケーションを積極的
にとっているとのこと。これには私もきょうだいも安心した。寂しくはないようだ。
昼夜問わずの徘徊も夜にパジャマを着せることで寝るようになったらしい。パジャマを着ることで夜
が来たと認識してくれたのかもしれない。
そのあともいろいろと話してその日は施設を後にした。
帰りの車の中、きょうだいと話す。今日は大変だったな。いやトイレ広くてよかったよ。それにしても
母ちゃんなぁ、と終始笑いながら。
母と離れたことによって余裕ができ、笑い話にすることができるのは大きい。
【追記】
家具はAmazonで直送した。
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