帰郷

以前母の老いが加速していることを書いた。

そのことできょうだいと話し合った結果母の田舎へ墓参りすることにした。

母の田舎は遠く、なかなか行く機会はなかったがこれを機に決心。

来年の冬になる。ちょうど母の誕生日も近い。少しいいホテルに泊まり、旅行気分でいってもらおう。

最後になる可能性が高い。

今の母はぼうっとしていることが多い。施設ではよくしゃべっているようだが。

会うたびに母は希薄になる。

もしかしたら魂はだいぶんあちら側へと向かっているのかもしれない。

それでも此処にいるのはなにかあるのだろうか。

まだ意識が残っていたころは田舎へ帰ると繰り返していた。

だいぶん遅くなってしまった。

さてどんな反応をするか。

奇跡は起こらない。

期待は浅はかだ。

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